※ビヤダル、ビアダル、送りと三種類の言い方が出てきますが、この記事では革漉き機に取り付けられている革を送るために回転する機構のことを指します。
注:刃がついていますので、怪我をしないように最新の注意をしてください。
革漉き機のビヤダル交換
まずはビヤダル(ビアダル、送りロール)について

うちの革漉き機に取り付けられている送りは石製のもの。どうしてこれを交換するのかというと、革をなるべく薄く漉けるようにするため。調べてみると、石の送りよりもゴム製の送りの方が薄く漉けるという情報がありました。ニッピ機械さんのホームページには次のような記載があります。
ビアダルごとの用途
ゴムビア ― 柔らかい材料、ビアダルに巻き付く場合
砥石(80)標準 ― 標準の皮
砥石(46)荒目 ― 硬くて、送りの悪い皮
砥石(120)細目 ― 柔らかい革
砥石(180)極細目 ― 180で送りにくい場合
鉄ビア ― 硬い革、送りの悪い革
※ 送りローラーに巻き付きを防止するには集塵機を使用してください。出典:株式会社ニッピ機械http://www.nippy.jp/2013/852.html
鉄のビアダルや、石の場合には複数の番手があることを知りました。うちのに取り付けられているものは、おそらく80番の標準の石のビアダルだと思います。自分の求めているものがゴムのビヤダルにすることで叶うのかわかりませんが、交換して使ってみることにします。
ゴムのビアダルの準備
これから取り付けるゴム製のビアダル
今回、ゴムのビアダルはヤフオクでメーカー不明新品のものを3000円くらいで購入しました。ニッピ純正のものだと5000円〜6000円程度するようなのですが、うちのはニッピ社製の漉き機ではないし安いもので良いと思い。
あとで調べてみると、Amazonでさらに安くビアダルが購入できたようです。それがこちら。(この記事を書いた時点では1650円でした)
元のビアダルを取り外す1
それでは元のビアダルを外していきます。まずは左脇にあるフックを外します。このフックはビアダルがついている機構一式にテンションをかけて固定しています。
次に、フックのすぐそばについているレバーを回します。半回転くらいさせるとロックが外れ、ビアダル機構の回転軸が動くようになります。この軸をスライドさせるとビアダル機構が外れます。
すでにビアダルを外した状態ですが
取外せました
ちなみにこんな感じで上の蓋を外すとやりやすいです。
ビアダルを外す2
取り外したビアダル機構から、ビアダルを外し新しいものを取り付けます。ワッシャーも付属しているので、取り付け順を間違えないようにしましょう。
ここのネジを回して外すのですが、ものすごっ硬かったです。画像のドライバーだと回せず、別のドライバーを用意。それが次の左側のドライバー。持つ部分が太くて勝つゴム製なので力が入りやすい。
太いと力が入りやすい
組み立て
新しいビアダルを機構に取り付けたら、外した時と逆の手順で取り付けていきます。
シャフトにビアダルを取り付けます。シャフトは簡単に外れるので、シャフトをビアダルにセットしてから本体に取り付けてもいいかもしれません
ビアダル機構を、まずは手前側の軸ピンに合わせます


使う前に必ず送りロールの位置調整を
そして最後に大事なのが、ビアダルの位置調整です。これをせずに漉き機を動かすと、送りに刃が当たって削れてしまったりと問題が生じかねません。
必ず使用前にビアダル(送りロール)の位置調整をしてください。
わかりやすい説明はなかなか難しいですね。そんな方にはこちら。こればかり紹介してますが。
久しぶりのブログ更新になりましたが、システムが変わってしまっていて、なかなか苦労した今回の革漉き機の送り(ビアダル・ビヤ樽)交換の記事でした。