革のこと

パンプスの試着靴を準備する

革のこと

さて、おそらくまだspace549の存在に気づいている方はほとんどいないと思いますが、こつこつとブログ記事を積み重ねていこうと思います。今space549ではパンプスの試着用の靴製作に励んでおります。

こちらの新聞紙、何をやっているのかというと、こうやって新聞紙で型紙から靴を作り、全体のバランスを見ています。「小池1位通過」という文字が少し斜めになっていますが、それはここでは特に重要ではありません。この文字が水平になるように紙靴を作ったわけではありません。画像では分かりにくいかもしれませんが履き口のラインが左側と右側で高さが違います。この違いを修正して型紙に反映させます。左右で(本当は内と外って言います)高さが同じにすることでより綺麗なラインでありかつしっかりと足が収まるようにしていきます。

しかしこのラインを決めていくのが難しい。シンプルだけにほんの少しラインを変えるだけで、印象が変わったりもする。それに大前提として、履きごごちがよくなければ靴としては失格です。そしてそのためにはなるべく多くの人の足にフィットする木型であること、あるいはその人のための唯一の木型を作ること。

とにかく、いろんな条件のもとに作られた靴を、誰かが履くことになる。いい靴を作らないと。