空間のこと

ダウンジャケットを自分で手洗いしてみる2

空間のこと

さて、ダウンジャケットがカビてしまった原因がわかった(おそらくですが)ところで、早速洗濯に行ってみたいと思います。

カビたダウンジャケットの品質表示タグ

さて、洗う前に一応品質表示タグを確認しましょう(実際には確認せずに洗ってしまいましたが)。

この表示からは、水洗いはダメ、ドライクリーニングのみということになっています。が、ドライクリーニングって汚れ落ちにくいんですよね。というわけで品質表示タグは無視しての水洗いになりました。もちろんファーの部分(この表示だとタヌキの毛?)は外します。

でも、そもそもなぜダウンジャケットは水洗いしてはいけないのでしょうか?

ダウンジャケットを水洗いしてはいけない理由はあるの?

  1. 羽毛が偏ってしまう
  2. 乾きにくい
  3. 羽毛の油脂分(脂分・油分)が抜けてしまう
  4. ダウン以外の使われている素材が水に弱い

調べてみたところ、この4点ぐらいしかないような感じです。そしてそれぞれどれだけ水洗いに影響するものなのでしょうか。

1.に関しては、洗濯をして行く過程で気をつければ対策できそうな気がします。

2.に関しては、コインランドリーの乾燥機を利用したり、天気の良い日が続く時を選べば問題なさそうな気がします。まあ、表面の素材によっては確かに湿気が抜けにくいものもあるでしょうが。

3.に関してはよくわからなかったです。というのも、ダウンジャケットにしろ、羽毛ぶとんにしろ、製品にする上で羽毛に洗いはかけているはずです。それならばハードなつけ起き洗いをするでもない限り、油脂分が抜けてしまうなんてことはないのではないでしょうか。強くない洗剤を用いて手洗いで手早く水洗いすれば問題ないのではないかといのが私の勝手な見方です。(私は汚れを落とした方ので強そうな洗剤を使用しましたが)

4.に関しては、透湿撥水素材なんかを使っているものなんかはファスナーなんかの縫い目に内側から防水テープをつけているものも多いと思います。こう行ったものの対応としては、洗う時に揉むなどして強い力をかけないことや、洗剤の残留を極力残さないようにしっかりと濯ぐということになるではないでしょうか。

何に気をつけて洗えばいのか

では洗う時に何に気をつければ良いのか。

最低限気をつけたいのは、洗剤の種類と洗い方でしょう。例えば止水テープを使っているウェアなんかは、生地を動かすような洗い方はよくないでしょうし、ファーに関しては先ほども書いたように、人間用のシャンプーとコンディショナーを使うなど、より優しく汚れを落としてくれそうな洗剤を選ぶことだと思います。しかし動物の毛や革を使ったものは水に濡れて乾くと縮んだり硬くなったりしてしまうことが少なくないです。私は今回はファーの部分を洗いませんでした。水に濡れたことによる変質を避けたかったこともありますが、ファーの部分は使用頻度も少なくブラッシングで大抵の汚れは落ちてしまうだろうと考えたからです。

というわけで実際に洗っていきます

使った洗剤

こちらの粉末洗濯洗剤を利用しました。今回の洗濯の用途にはあっていてのではないかと思います。

この粉末タイプの洗剤の特徴をあげると

  • 液体のものに比べて汚れが落ちやすい
  • 漂白剤も入ってる
  • うちにあった

主にはこの三点になります。特に汚れが落ちるということが大事でした。なぜならカビてしまっていたからです。本当はカビキラーをふりかけたいところだったのですが、さすがにそこまでのリスクを冒す勇気はありません。というか、間違いなく変色してしまうので、試しもしてないです。

ちなみに今回は柔軟剤を使用しませんでした。ダウンに染み込んだ柔軟剤も、汚れやカビの元になるのではないかと危惧して。でも使った方がふんわりと仕上がりそうではあります。

濡らす前にかびを払いおとす

おそらくこれ重要だと思います。表面に発生したカビを濡らさずにできるだけ払い落とします。不要な布やブラシを使って落とします。濡らしてこすってしまうと、水分とともに内側まで染み込んで行ってしまうので、乾いた状態で行います。

洗剤を溶かした水で、汚れ(カビ)の部分を重点的にもみ洗い

桶に水を張って洗剤を投入、ダウンジャケットをもみ洗いをします。この時、私のジャケットの汚れがひどい部分は裾だったので、その部分だけをつけてもみ洗いをしました。洗剤の濃度は目分量で、パッケージの裏に記載されている適量よりもかなり濃いめにしました。表面はカビが残らないようにブラシで軽くこすりました。

水を入れ替えて濯ぐ

この辺りから写真を撮り始めました

次に手で軽く絞った後、たっぷりと水を張った桶の中ですすぎました。この時、すすぎだけなく、残っている洗剤分を利用して洗いも兼ねる気持ちで洗いました。これを絞り、洗濯機で脱水にかけ、その後2回ほど濯ぎました。

すすぎ、脱水、完了。

乾燥させる

さて、この後乾燥させるのですが、おそらくここのやり方で仕上がりがかなり左右されるのではないかと思います。ここに載せるのはあくまで私がやった方法なので、正しいか否かはわかりません。一応仕上がりは満足いくものにはなりました。

1.脱水機にかけた後、全体に空気を含ませるように叩く
2.ハンガーにかけて半日くらい(半乾きになるくらい)陰干しする

まだ濡れているのでシワシワです

3.コインランドリーの乾燥機にかける

この時に、ダウンジャケット単品で入れるのではなく、乾燥機の中で叩きほぐしてくれる何かを一緒に入れると良いみたいです。テニスボールが推奨されている記事をよく目にするのですが、家になかったので今回はこれを入れました。

リーボックclassicのスニーカー

画像だと色あせて汚く見えますが、たしか以前に洗った後履いていなかったので、この靴をダウンジャケットと一緒に乾燥機に投入しました。

4.ダウンの片寄を確認して手で引きちぎるようにしてほぐす

乾燥機にかけた後はかなりふっくら感が戻っていました。そして最終確認で、ダウンが偏っていないかチェックします。

乾燥機後はフカフカになってますが、ダウンの偏りがあります

結構片寄りがあります。そして片寄りと同時にダウンにもっと空気を含ませるために、ダウンを引きちぎるように広げていきます。引きちぎるといっても、中に入った状態でやるのでかなりやり難いです。

この作業をやって、ダウンに空気を含ませるように叩きます。最後に、水分が残っているかもしれないので2、3日風通しの良い場所に干しておきます。

完成

画像ではわかり難いですが、まあいい仕上がりだと思います。着古した普段着用のダウンジャケットだからできたことですが、新しいものはクリーニング屋さんに出した方が良さそうだなというのが感想です。信頼できるクリーング屋さんを見つけないとですが。